東吉野村にある丹生川上(にうかわかみ)神社中社の東側、高見川にかかる朱塗りの蟻通橋(ありとおしばし)。その高見川と、四郷川(しごうがわ)、日裏川の3つの川が合流する場所に濃い緑色の水がうずまく深い淵があります。
【夢淵】
神武天皇が大和を平定するとき、お酒の入った瓶を「夢淵」に沈め、翌朝酔魚が浮流すれば勝利をしたという瑞徴であると占われた場所だ。
神日本磐余彦尊(かむやまといわれびこのみこと)が夢に出てきた天つ神の教えにより、大和平定のため、天香具山の埴土(しょくど=粘土質を多く含んだ土)で八十平瓮(やそひらか)や厳瓮(いつべ)を造り、神々を祀った場所だと伝えられています。
丹生川上神社中社は上川村の上社、下市町の下社とともに二十二社の一つという格式の高い神社で、それぞれ水の神様をお祀りしています。境内にある「丹生の真名井」と「丹生川上神社夢淵」はそれぞれ名水「やまとの水」に指定されています。
※ 八十平瓮:神聖な平たい土器の皿
※ 厳瓮:清浄な瓶
夏は大勢の人で賑わう場所でもあるんですね・・・
吉野郡東吉野村小
0746-42-0441(東吉野村)
近鉄大阪線榛原駅よりバス45分「東吉野村役場」バス停下車後徒歩50分
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