甘樫丘のふもとで、飛鳥寺の西側に蘇我入鹿首塚といわれる五輪塔(密教の供養塔)があります。飛鳥板蓋宮(飛鳥宮跡)で暗殺された入鹿の首が、ここまで飛んできたという言い伝えがあります。
他に、斬られた入鹿の首が鎌足を追いかけたため、鎌足は多武峰まで逃げたという伝説があり、その供養のために五輪塔が建てられたとも云われています。さらに、入鹿の首は飛鳥寺に飛んできたという伝説もあるそうです。
入鹿首塚番外編
蘇我入鹿の首伝説はまだあります。番外編としていくつか紹介します
明日香村の茂古森(もうこのもり)
もうこのもりは入鹿の首に追われた中臣鎌足がここまで逃げて来た時に「もう追って来ぬだろう」と言ったことに由来しているとか?
橿原市曽我町のおつて家
入鹿の首が、曽我町東端の「首落橋」付近にある家に落ちたとされ、その家を「おつて屋(オツテ屋、オツタ屋、オツト屋とも)」呼んでいます
橿原市小綱町の入鹿神社
入鹿の首が小綱町まで飛んで来たため、その首を祀ったことに始まるとされています
三重県松阪市舟戸の蘇我入鹿の首塚
同地の高見山まで入鹿の首が飛来してこの地で力尽きて落ちたのを村人らが手厚く葬ったものとされています
高市郡明日香村飛鳥
0744-54-2001(明日香村)
近鉄橿原線・南大阪線橿原神宮前駅よりバス約20分「飛鳥大仏」バス停下車
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