信貴山(しぎさん)
今からおよそ1400年前、厩戸皇子は物部守屋を討伐するため、河内稲村城へ向かう途中この山に至りました。皇子が戦勝の祈願をすると、天空に毘沙門天王が現れ必勝の秘法を授かりました。その日は奇しくも寅年、寅日、寅の刻でした。
皇子はその御加護で勝利し、自ら天王の御尊像を刻み伽藍を創建、信ずべし貴ぶべき山「信貴山」と名付けました。以来、信貴山の毘沙門天王は寅に縁のある神として信仰されています。
朝護孫子寺(ちょうごそんしじ)
「信貴山寺」とも呼ばれ、一般には「信貴山の毘沙門さん」として知られる信貴山真言宗総本山の朝護孫子寺。醍醐天皇の時代(910年)、命蓮上人(みょうれんしょうにん)が毘沙門天王に天皇の病気回復を祈願するとたちまち全快されたことから、朝廟安穏・守護国土・子孫長久の祈願所として『朝護孫子寺』と呼ばれるようになりました。大和七福八宝めぐりの一つに数えられます。
大和七福八宝めぐりとは
三輪明神
長谷寺
信貴山朝護孫子寺
當麻寺中之坊
安倍文殊院
おふさ観音
談山神社
久米寺
信貴山縁起絵巻(しぎさんえんぎえまき)は、平安中期に信貴山で修行した命蓮上人に関する説話を描く絵巻物。1951年日本の国宝に指定され「源氏物語絵巻」、「鳥獣人物戯画」、「伴大納言絵詞」と並んで四大絵巻物の一つといわれ、また、「鳥獣人物戯画」とともに日本の漫画文化のルーツとされます。
生駒郡平群町信貴山2280-1
0745-72-2277
近鉄生駒線信貴山下駅よりバス約10分「信貴大橋」バス停下車
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