百済寺(くだらじ)は高野山真言宗の寺院です。仏教を開いた釈迦の「祇園精舎」に倣って、厩戸皇子が創建した学舎「熊凝精舎(くまごりしょうじゃ)」を移した地と伝えられています。
書紀には、第34代舒明天皇が大宮と大寺を百済川のほとりに作りたいと述べたとあり、舒明天皇の妻でもあった第35代皇極天皇も、百済大寺を建立しようと思うので民を徴発せよといったとあります。
太子道から少し外れた場所になりますが、周りに水田が広がるのどかな地域です。少し離れた場所からでも国の重要文化財に登録されている三重塔の姿を、日常の景色として眺めることができるのが奈良県らしいところであるといえるでしょう。
現在は人は常駐していないようで、御朱印などもいただけないのが少し残念です。
北葛城郡広陵町百済1168 (1411-2)
0745-55-1001(広陵町)
近鉄大阪線松塚駅より徒歩30分
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