興福寺(こうふくじ)の前身は山背国の「山階(やましな)寺」。藤原鎌足の重い病の回復を願い、妻の鏡の大王(かがみのおおきみ)が天智8年(669年)に建立しました。
壬申の乱のあと都が大津から飛鳥に移ると、厩坂(うまやさか)の地に移建。さらに和銅3年(710年)の平城京遷都に伴い、鎌足の次男、不比等によって現在の地に移建され、興福寺と名付けられました。
天皇や皇后、また藤原氏の人々の手によって次々に堂塔が建てられ整備が進められ、奈良時代には四大寺、平安時代には七大寺の一つに数えられ、藤原氏の氏寺として反映の一途をたどりました。
現在の境内と合わせて奈良公園の一部にまたがる旧境内が国の史跡に指定されています。国宝は27件ほか重要文化財も多数あり、1998年には古都奈良の文化財として世界遺産(文化遺産)に登録されました。
「古都奈良の文化財」とは東大寺、興福寺、春日大社及び春日山原始林、元興寺(がんごうじ)、薬師寺、唐招提寺、平城宮跡のことを指します。
奈良市登大路町48
0742-22-7755
近鉄奈良線近鉄奈良駅より徒歩10分
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