二十二社(上七社)・旧官幣大社
春日大社(かすがたいしゃ)
中臣氏(のちの藤原氏)の氏神を祀るために創設された春日大社。全国におよそ3000社ある春日神社の総本社です。
社伝では、神護景雲2年(768年)に藤原永手(ふじわらのながて)が鹿島の武甕槌命(たけみかづちのみこと)、香取の経津主命(ふつぬしのみこと)と、枚岡神社に祀られていた天児屋根命(あめのこやねのみこと)・比売神(ひめがみ)を併せ、御蓋山(みかさやま)の麓の四殿の社殿を造営したのをもって創祀としています。
主祭神
武甕槌命:藤原氏守護神(常陸国鹿島の神)
経津主命:藤原氏守護神(下総国香取の神)
天児屋根命:藤原氏の祖神(河内国平岡の神)
比売神:天児屋根命の妻(河内国平岡の神)
*4柱を総称して春日神と呼ばれます
ご利益
厄除開運・交通安全・良縁成就
藤原氏の氏寺である興福寺との深いつながりは、1月に行われる「興福寺貫首社参式(かんすしゃさんしき)」などで見ることができ、かつての神仏習合の姿を確認することができます。
参道まではうっそうとした原生林が続きますが、それを抜けると朱の柱、白い壁、そして自然の檜皮屋根の社殿をはじめ、多くの摂社末社、多数の国宝を収めた宝物殿、万葉集に登場する植物300種を植栽する植物園など、見所がたくさんあります。
国宝
本社 本殿 4棟(附:透塀、内鳥居、瑞垣)
金地螺鈿毛抜形太刀
沃懸地(いかけじ)獅子文毛抜形太刀 中身無銘 など多数
国指定重要文化財
本社23棟、摂社若宮神社4棟 など多数
1998年には「古都奈良の文化財」の一つとして世界遺産(文化遺産)に登録されました。「古都奈良の文化財」とは東大寺、興福寺、春日大社及び春日山原始林、元興寺(がんごうじ)、薬師寺、唐招提寺、平城宮跡のことを指します。
奈良市春日野町160
0742-22-7788
近鉄奈良線近鉄奈良駅よりバス約15分「春日大社本殿」バス停下車
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