奈良市中心部からバスで東南東に進むことおよそ30分。標高400から500m、昔ながらの山里風景が広がる田原地区があります。古くは奈良から伊勢へ抜ける交通の要地であり、十輪寺(じゅうりんじ)はこの地区の中心的な大寺として栄えていました。
今は茶畑や水田が広がるこの地で、昭和54年(1979年)、その茶畑から太安万侶の墓が見つかりました。位階勲位や姓名などが記された銅板の墓誌(国重要文化財)などと一緒に火葬された人骨が出土し、遺骨の一部は十輪寺に納められ供養されています。
奈良市大野町80
0742-81-0973
近鉄奈良線近鉄奈良駅よりバス約30分「田原大野」バス停下車
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