全国でただ一つ蘇我入鹿を祀る神社です。明治時代に、皇国史観に基づいて神武天皇を祀る橿原神宮の近くに、逆臣である蘇我入鹿を神として祀るのは都合が悪いとして、社名を地名からとった「小綱神社」に改めるように政府から言われましたが、地元の人はそれを拒んだというほど崇敬を集めています。
御祭神
蘇我入鹿
素戔嗚尊
素戔嗚尊は明治時代に上記した理由で祀られることになりました。
入鹿は、隋から帰国した僧侶・旻(みん)の講義に出席し、宗我太郎(入鹿)に勝るものはいないと当時の人々が評したほどの人でした。中臣鎌足の伝記「藤氏家伝」にも書かれており、敵も認めざるを得ないほど有能な人物であったことから、入鹿神社は「学業成就」の神様として厚い信仰があります。
神社の近隣には「蘇我」、「曽我」といった地名が残っています。小綱町の隣の曽我町には、蘇我馬子が創建した宗我坐宗我都比古神社があり、蘇我氏の始祖を祀っています。
橿原市小網町335
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近鉄大阪線・京都線大和八木駅より徒歩10分
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