第43代元明天皇は710年(和銅3年)藤原京から平城京に遷都しました。その北端中央におかれた平城宮には、天皇のお住まいである内裏(内廷)や、儀式を行う朝堂院、官公庁などが集まっていました。
平城宮跡(へいじょうきゅうせき)は1998年に「古都奈良の文化財」の一つとして世界遺産に登録されました。甲子園球場が30個も入る広大なスペースには、平城宮の正門であった朱雀門のように復元された施設も多数あります。
その宮の中で最も重要な建物だったのが、国家の重要な儀式を行う大極殿です。「日本書紀」が第44代元正天皇に奏上された場所は、この平城宮の大極殿だったのでしょうか?
ちなみに「古都奈良の文化財」とは東大寺、興福寺、春日大社及び春日山原始林、元興寺(がんごうじ)、薬師寺、唐招提寺、平城宮跡のことを指します。
平城宮跡資料館
平城宮跡のことを分かりやすく解説する施設として、2010年にリニューアルオープンした平城宮跡資料館。奈良文化財研究所の50年にわたる発掘調査・研究の成果を元に、土器や瓦、木簡などの出土遺物を展示しているほか、復元コーナーでは宮内に置かれた役所や天皇が暮らした内裏を再現、平城宮跡の歴史や発掘の様子などについてわかりやすく説明しています。
奈良市佐紀町
0742-32-5106(平城宮跡文化庁管理事務所)
0742-30-6753(独立行政法人国立文化財機構奈良文化財研究所)
近鉄奈良線大和西大寺駅より徒歩15分
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